傍らに書物

年間100冊を基準にジャンルを問わず読んだ本をアップしています。

『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』

『ぼくらイエローでホワイトでちょっとブルー』ブレイディみかこ 2019.6 新潮社 •英国のブライトンの「地べた」からの視点を描いたこの作品。三笘選手が現在所属する場所としても知られるこの都市には、さまざまな背景を持つ人々が生活しています。 •主人公…

『コンサルが「最初の3年間」で学ぶコト』

『コンサルが「最初の3年間」で学ぶコト』 高松智史 2023.2 ソシム コンサルタントが最初の3年間で学ぶことと言うことで、フレームワークなどを説明する教科書的な内容と思いきや、これがなかなか深い内容でした。 1〜3年目のそれぞれのステージで身につけて…

『もしChatGPTが文豪や〇〇としてカップ焼きそばの作り方などを書いたら』

『もしChatGPTが文豪や〇〇としてカップ焼きそばの作り方などを書いたら』 爺比亭茶斗 2023.8 光文社 •『もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら』の石黒謙吾が企画・プロデュース・編集 •ChatGPTはプロンプトが重要なだけに、本書のような奇抜な発…

『学びを結果に変えるアウトプット大全』

『学びを結果に変えるアウトプット大全』 樺沢紫苑 2018.3 サンクチュアリ出版 •インプットとアウトプットのバランス、そこにライフハックを同組み合わせるかが効率化につながると思いますが、実践はなかなか難しいものです。 •本書はアウトプットの基本法則…

『命令の不条理』

『命令の不条理』 菊澤研宗 2022.11 中公文庫 ・過去に読んだ本でもベスト3に入る『組織の不条理』の続編です。 ・前作『組織の不条理』では第二次大戦での日本軍の作戦失敗は単に非合理的な考えで方で実施したわけではなく、限定された合理性の中で失敗した…

『消齢化社会』

『消齢化社会』 博報堂生活総合研究所 2023.8 集英社インターナショナル ・サブタイトルにある「年齢による違いが消えていく!生き方、社会、ビジネスの未来予測」が示すように年齢による差が小さくなる〝消齢化゛について書かれた一冊。 ・昔であれば年代ご…

『アウトプット思考』

『アウトプット思考』 内田和成 2023.7 PHP研究所 •『仮説思考』『論点思考』などの著書である内田和成さんの新書です。 •情報が多くなりすぎて単なるインプットでは差がつかないので、良い情報を集めてアウトプットで差別化を図る方法について書かれていま…

『文系AI人材になる』

『文系AI人材になる』 野口竜司 2020.1 東洋経済 •何かの動画で野口さんが話す内容が面白かったので読んでみました。 •2020年初頭の本なので、まだChatGPTはワードとして出てきませんが、5つのAIと人との分業スタイルや文系に必要なAI用語の開発、AIの企画の…

『オシムの遺産~彼らに授けたもうひとつの言葉』

『オシムの遺産~彼らに授けたもうひとつの言葉』島沢優子 2023.5 竹書房 こんにちは、皆さん。今日は、サッカー界の巨星、イビチャ・オシムについて触れていきたいと思います。彼の死から1年が経とうとしていますが、彼の影響は今も私たちの中に生き続けて…

『平均思考は捨てなさい』

『平均思考は捨てなさい 〜出る杭を伸ばす個のの科学〜』 トッド•ローズ 2017.5 早川書房 •平均身長、平均点、平均層など私たちのものの考え方や価値観にしみついた、「平均」を基準に据えるという手続き。 しかし、この 「平均思考」が害をなすとしたらどう…

【勝間式タイムパフォーマンスを上げる習慣』

【勝間式タイムパフォーマンスを上げる習慣』 勝間和代 2023.2 宝島社 •10年以上前ですが、「フレームワーク」という言葉は勝間さんの本で初めて知りました。テレビの露出が最近少ないと思っていたら、タイムパフォーマンスを上げるという興味深い内容の本を…

『極楽征夷大将軍』

『極楽征夷大将軍』 垣根涼介 2023.5 文藝春秋 •『光秀の定理』『信長の原理』の著者である垣根涼介さんの最新作。7月19日に直木賞を受賞しました。 【あらすじ】 動乱前夜、北条家の独裁政権が続いて、鎌倉府の信用は地に堕ちてい足利直義は、怠惰な兄・尊…

『世界インフレ時代の経済指標』

『世界インフレ時代の経済指標』 エミン•ユルマズ 2022.5 かんき出版 •インフレ時代を迎えた経済分析をする時の大局観を身につけるのにオススメです。 •大きな流れを読むためには著書はまず米国の指標を見ることが必要としています。順番は米国→日本→中国→EU…

『否定しない習慣』

『否定しない習慣』 林健太郎 2022.12 フォレスト出版 ・「褒める」「肯定する」よりも効果的で人間関係を劇的に変えるのは「否定しない」こと。 ・自分もそうですが、管理職である程度の経験を積むと、自分の考え方や、やり方を押し付けて部下とのコミュニ…

『VISION 夢を叶える逆算思考』

『VISION 夢を叶える逆算思考』 三笘薫 2023.6 双葉社 ・三笘選手のサッカーとの出会いからワールドカップ、プレミアリーグまでの軌跡を色々なエピソードとともに展開していく内容です。 ・短期、中期、長期の目標を立てて日々努力するという姿勢も素晴らし…

『ベスト珍書 このヘンな本がすごい!』

『ベスト珍書 このヘンな本がすごい!』 ハマザキカク 2014.9 中公新書ラクレ ・年に数万の新刊が出版される日本。その全年てをチェックしているハマザキカク氏が「ヤバい」「すごい」と感じた100冊を厳選。著者すら意図しない魅力を再発見していくという内…

『夏草の賦 下』

『夏草の賦 下』 司馬遼太郎 1977.6 文春文庫 ・下巻は脅威であった織田信長が本能寺の変で斃れるも豊臣秀吉の侵略に対応しなければならないところからスタート。 ・上巻の長曾我部元親による四国統一までの高揚感はなく、下巻は外部環境として圧倒的な資金…

『夏草の賦 上』

『夏草の賦 上』 司馬遼太郎 1977.6.25 文春文庫 【あらすじ】 ・『夏草の賦』(なつくさのふ)は、戦国の世、土佐に生まれた長曾我部元親を主人公とした作品。織田家に仕える斎藤利三の妹であり、織田家中でも随一の美貌といわれた菜々を娶ります。この頃ま…

『THE TEAM 5つの法則』

『THE TEAM 5つの法則』 麻野耕司 2019.4 幻冬舎 ・以前読んだ麻野耕司氏の新しい営業を書いた『NEW SALES』が勉強になったので読んでみました。 ・著者の麻野耕司氏は、長年経営コンサルタントとして数多くの企業の組織変革を支援してきました。本書で紹介…

『先読み! ChatGPT』

『先読み! ChatGPT』 『Bingchatという新常式』 『Exel × ChatGPTでビジネスが加速する! AI仕事術」 私はバリバリの文系ですが、ChatGPTを仕事などの効率化に使えないかと思い、以下に取り組んでみました。 ①udemyのオンライン講座 ②YouTube動画 ③3冊の本…

『中坊公平の人間力』

『中坊公平の人間力』 中坊公平 佐高信 1998.3 徳間書店 中坊公平は、日本の弁護士で、森永ヒ素ミルク中毒事件や豊田商事事件の被害者救済に尽力し、日本弁護士連合会会長や整理回収機構の初代社長を務めました。彼は「平成の鬼平」と呼ばれ、戦後日本を代表…

『超約版 論語と算盤』

『超約版 論語と算盤』 渋澤健 監訳 2021.1 ウエッジ ・渋沢栄一『論語と算盤』を現代語に訳し、要点のみをまとめられています。 ・処世と信条、常識と習慣など10章で構成され、第3章の 「とがった才能よりはバランス感覚が求められる 〜偉き人と全き人〜」 …

『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』

『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』 若林正恭 2020.10 文春文庫 ・オードリーの若林さんによるキューバ、モンゴル、アイスランドの紀行文。 ・単なる紀行文でなく、終身雇用、年功序列といった日本型経営システムや新自由主義とは何ぞやと疑問を…

『街とその不確かな壁』

「街とその不確かな壁』村上春樹 2023.4 新潮社 ・その街には行かなくてはならない。なにがあろうと。 ・二つの話が結びついていて展開する『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』 と、1980年に発表した中編小説「街と、その不確かな壁』が核となり…

『ノルウェイの森 』

『ノルウェイの森 上下』村上春樹 2004.9.15 講談社文庫 ・新書『街とその不確かな壁』も現在読み進めているところですが、発売の前にこちらも読んでおきました。 ・主人公の大学生が自殺した親友とその恋人との間にある“限りない喪失と再生″を描いた長編小…

『ファスト教養 10分で答えが欲しい人たち』

『ファスト教養 10分で答えが欲しい人たち』 レジー 2022.9 集英社新書 ・名著の内容をサクッとyoutubeでチェック、財テクや論破術はインフルエンサーに学ぶ。このような状況を「ファスト教養」と名付け、教養とは何かを分析する内容。 ・そもそも教養という…

『黒い海 船は突然、深海へ消えた』

『黒い海 船は突然、深海へ消えた』 伊澤理江 2022.12 講談社 ・2008年、太平洋上で碇泊中の中型漁船「第38寿和丸」が突如として沈没。17名もの犠牲者を出したのは何が原因だったのか… ・ジャーナリストの伊澤さんが沈みようがない状況での悲劇の真相に迫っ…

『ロシアについて』

『ロシアについて』 司馬遼太郎 1989.6 文春文庫 ・日露関係の歴史の中からロシア像を抽出する内容で、ウクライナ問題だけでなく世界史の中でロシアがどのように形成されていったかが良く分かる一冊です。 ・キプチャク汗国などの遊牧民族による支配→モスク…

『地銀と中小企業の運命』

『地銀と中小企業の運命』 橋本卓典 2023.3 文春新書 ・ベストセラー『捨てられる銀行』著書である橋本卓典氏の最新作。 ・人口減少が進む地域の生産性向上に必要な手段は”銀行・企業に真の変革をもたらす経営者の数を増やすこと”という視点が興味深いです。…

『村上さんのところ』

『村上さんのところ』村上春樹 2018.5 新潮文庫 ・村上春樹さんが世界中から集まった3万7465通のメールでの質問に119日をかけて回答。その中から選りすぐりの473通の問答を収録した一冊。 ・恋愛・人間関係から社会問題まで様々な質問があって色々な考え方を…