『地銀と中小企業の運命』
橋本卓典 2023.3 文春新書
・ベストセラー『捨てられる銀行』著書である橋本卓典氏の最新作。
・人口減少が進む地域の生産性向上に必要な手段は”銀行・企業に真の変革をもたらす経営者の数を増やすこと”という視点が興味深いです。
・多くの事例が取り上げられていますが、第7章に登場する滋賀県近江八幡市の「SoFun」の事業承継問題の解決は勉強になりした。
・M&Aについて、売却前提の投資は行わない、投資対象は年商1億弱〜10億未満、EBITDA(償却前営業利益)15百万円以上であり、相当数の案件が検討対象になります。
・コンセプトは「家業を事業に」でありSoFunがオーナーシップを握った上で、SoFunのメンバーが実際の経営者となるスタイルです。実際に経営に入り、家業を事業にしていく過程は読んでいてワクワクしました。
・地域金融機関の生き残る道は「資本集約型のデジタルバンク」か地域と企業の課題を解決する「労働集約型銀行」といしています。人口減少する中、色々と考えてみないていけないです。