傍らに書物

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『極楽征夷大将軍』

『極楽征夷大将軍』 

垣根涼介 2023.5 文藝春秋

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•『光秀の定理』『信長の原理』の著者である垣根涼介さんの最新作。7月19日に直木賞を受賞しました。

 

【あらすじ】

動乱前夜、北条家の独裁政権が続いて、鎌倉府の
信用は地に堕ちてい足利直義は、怠惰な兄・尊氏
を常に励まし、幕府の粛清から足利家を守ろうとする。やがて後醍醐天皇から北条「家討伐の勅命が下り、一族を挙げて反旗を翻した。一方、足利家の重臣高師直は倒幕後、朝廷の世が来たことに愕然とする。後醍醐天皇には、武士に政権を委ねるつもりなどなかったのだ。怒り狂う直義と共に、尊氏を抜きにして新生幕府の樹立を画策し始める。

 

•いまいち分かりにくかった室町幕府の混乱である「観応の擾乱」が足利尊氏足利直義高師直の3人を中心としたストーリーでスッと理解できたのが良かったです。

 

•『鎌倉殿の13人』のドロドロした人間関係が好きだった人には特にオススメです。