『極楽征夷大将軍』
•『光秀の定理』『信長の原理』の著者である垣根涼介さんの最新作。7月19日に直木賞を受賞しました。
【あらすじ】
動乱前夜、北条家の独裁政権が続いて、鎌倉府の
信用は地に堕ちてい足利直義は、怠惰な兄・尊氏
を常に励まし、幕府の粛清から足利家を守ろうとする。やがて後醍醐天皇から北条「家討伐の勅命が下り、一族を挙げて反旗を翻した。一方、足利家の重臣・高師直は倒幕後、朝廷の世が来たことに愕然とする。後醍醐天皇には、武士に政権を委ねるつもりなどなかったのだ。怒り狂う直義と共に、尊氏を抜きにして新生幕府の樹立を画策し始める。
•いまいち分かりにくかった室町幕府の混乱である「観応の擾乱」が足利尊氏、足利直義、高師直の3人を中心としたストーリーでスッと理解できたのが良かったです。
•『鎌倉殿の13人』のドロドロした人間関係が好きだった人には特にオススメです。