傍らに書物

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『夏草の賦 下』

『夏草の賦 下』 

司馬遼太郎 1977.6 文春文庫

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・下巻は脅威であった織田信長本能寺の変で斃れるも豊臣秀吉の侵略に対応しなければならないところからスタート。

 

・上巻の長曾我部元親による四国統一までの高揚感はなく、下巻は外部環境として圧倒的な資金力を持つ秀吉という脅威への対応、そして内部環境として長男である信親への事業継承の悩みがうまく描かれています。

 

・読了後には何とも言えない寂しさを感じましたが、後世で坂本龍馬らを輩出した土台を作ったのは素晴らしいと思います。