傍らに書物

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『消齢化社会』

『消齢化社会』

博報堂生活総合研究所 2023.8 集英社インターナショナル

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・サブタイトルにある「年齢による違いが消えていく!生き方、社会、ビジネスの未来予測」が示すように年齢による差が小さくなる〝消齢化゛について書かれた一冊。

 

・昔であれば年代ごとに見る番組はある程度決まっていましたが、今は本書にあるように息子よりも父親の方がチェーンソーマンに詳しかったり、親子で服がシェアしたりしています。この流れをデータを基に解説されており、なるほどと腹落ちする内容です。

 

・基になるのは「生活定点」の調査。1992年から20〜69歳男女への調査がまとめられたものです。

例として「ハンバーグが好き」は2002年の調査では60代の回答が19.2%だったのが2022年では49.5%まで上昇。20、30代との差が縮まっており消齢化が進みました。

 

・こうなると年代別のマーケティングはどうなるのかという疑問が出てきますが、そのあたりも有識者との対談などで知ることができます。

 

・高齢化、人口減少という見方でなく、世代間の差が縮まっていく消齢化という考えはこれから大事になってくると感じました。