傍らに書物

年間100冊を基準にジャンルを問わず読んだ本をアップしています。

『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』

『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』

若林正恭 2020.10 文春文庫

f:id:starksno8:20230507192054j:image

・オードリーの若林さんによるキューバ、モンゴル、アイスランドの紀行文。

 

・単なる紀行文でなく、終身雇用、年功序列といった日本型経営システムや新自由主義とは何ぞやと疑問を持ちながら旅をしているのが興味深いです。

 

・特に社会主義キューバ編が面白いです。キューバの風景が心地よいのは社会主義だから広告がないというくだりは、いかに自分達がどこにいても新しいモノ・サービスにさらされているかとハッとさせらました。

 

・せっかくだからとキューバ音楽を聴きながら読んだのですが、カルディの店内にいるみたいな感じになったのも何か面白かったです。