傍らに書物

年間100冊を基準にジャンルを問わず読んだ本をアップしています。

『罰ゲーム化する管理職』

『罰ゲーム化する管理職 バグだらけの職場の修正法』 小林祐児 2024.2 インターナショナル新書 •高い自殺率、縮む給与差、育たぬ後任、辞めていく女性と若手。社会問題ともいえる日本の管理職の異常な「罰ゲーム化」を、国際比較を含む多数のデータで分析し…

『職場を幸せにするメガネ』

『職場を幸せにするメガネ』 小林嘉男 2016.4 まる出版 •半導体製造装置メーカー“株式会社ディスコ“の経理部長の小林さんは、かつては部下から「鬼上司」「冷徹人間」などと言われ、ギスギスした職場を作り出した張本人でした。 •そのギスギスした職場を「リ…

『恥をかかないスピーチ力』

『恥をかかないスピーチ力』 齋藤 孝 2016.6 ちくま新書 •新年度の自己紹介や結婚式でのスピーチや会議などでのコメントなど、人前で話すのはどうしても緊張してしまいます。 •本書は「恥をかかないレベル」から「なかなかうまいな」と思われるレベルまでど…

『頭がいい人のChatGPT & Copilot の使い方』

『頭がいい人のChatGPT & Copilot の使い方』 橋本大也 2024,3 かんき出版 ・著書はデジタルハリウッド大学教授の橋本大也氏。こんなこともできるのかと感心するChatGPTの使い方が満載です。 ・冒頭の人間vs AIでなく「人間+AI vs 人間+AI」の時代がやってく…

『ヤバい経済学』スティーブン・D・レヴィット 2007年5月 東洋経済新報社 ・『天才読書』に掲載の一冊。 ・銃とプール危ないのはどっち?ヤクの売人がママと住んでいるのはなぜ?など日常生活から裏社会までユニークな分析で通念をひっくり返す内容です。 ・…

『カスタムChatGPT活用入門』

『カスタムChatGPT活用入門』 清水理史 2024.3 株式会社インプレス •2022年11月にリリースされたChatGPT。2023年2月に有料版のChatGPT plusが開始され、2024年1月からは自分専用にカスタムした“GPTs”が作れるようになりました。 •GPTsはいちいちプロンプト(…

『プロフェッショナルコンサルティング』

•『プロフェッショナルコンサルティング』は波頭亮と冨山和彦によって共著され、2011年6月に東洋経済新報社から出版されました。 •この書籍は、特に2011年3月に発生した東日本大震災直後の時期に出版され、危機的状況において個人が直面する役割と自己責任に…

『ナーゲルスマン流 52の原則』

『ナーゲルスマン流 52の原則』著者:木崎伸也出版年:2022年1月出版社:footbaiiista ナーゲルスマン監督、ドイツサッカー界の若き戦術家。ホッフェンハイム、バイエルンミュンヘンを経て、36歳の若さでドイツ代表の指揮を執る彼の思考法と戦術が、この一冊…

『世界一流エンジニアの思考法』

『世界一流のエンジニアの思考法』牛尾剛 2023年10月 文藝春秋 ・著者の牛尾氏は米マイクロソフトのシステムエンジニアです。どんな考え方をしているのか興味があり読んでみました。 ・この本では、米マイクロソフトの生産性の高さの秘密や、文化の違いから…

『データサイエンティスト』

『データサイエンティスト』 橋本大也著 2013年8月 ソフトバンク新書 ・本書は、データサイエンティストという職業の重要性と、その役割について深く掘り下げています。 ・橋本さんのChatGPTの活用方法の切り口とデータ分析が凄すぎるので、2013年のこの本を…

『室町は今日もハードボイルド〜日本中世のアナーキーな世界〜』

『室町は今日もハードボイルド〜日本中世のアナーキーな世界〜』 清水克行著、2024年1月 新潮社 ・本書を読むと現在の”おとなしくて控えめ”という日本人のイメージが大きく覆ります。 ・中世の室町時代は、東に幕府、西に公家政権が存在し、地方社会は荘園等…

『信用』

『信用』入江慎也著 2023.12 新潮社 ・著者の入江慎也氏は、かつて「友だち5000人芸人」として名を馳せ、多くの人々との繋がりを持っていました。しかし、2019年には直営業を理由に吉本興業から契約を解除されるという試練に見舞われます。この出来事は、入…

『人と企業はどこで間違えるのか?』

『人と企業はどこで間違えるのか?』 ジョン・ブルックス 2014年12月 ダイヤモンド社 ・『人と企業はどこで間違えるのか』は、ビジネス界の巨人たちに愛され続けてきた、非常に影響力のある一冊です。ウォーレン・バフェットからビル・ゲイツまで、多くの成…

『昆虫絶滅』

『昆虫絶滅』オリヴァー・ミルマン著、2023年12月 早川書房 •本書は、地球上に存在する50万種もの昆虫が絶滅の危機に直面しているという衝撃的な事実を浮き彫りにしています。昆虫のSOSに対して、人類はどのような姿勢で応えるべきなのか… •昆虫がこの世から…

『何が会社の目的を妨げるのか』 『カイゼン7つの法則』

『何が会社の目的を妨げるのか』 ラミ•ゴールドラット 2013.2 ダイヤモンド社『カイゼン7つの法則』 2011.7 山田 日登志 日経BP社 •今年より過去に読んだ本による学び直しを開始しました。 •故ゴールドラット氏の制約理論(Theory of Constraints、TOC)は、…

『愛するよりも 愛されたい』

『愛するよりも 愛されたい』佐々木 良 2023.10 万葉社 ・1300年前の奈良時代に作られた万葉集。その万葉集の和歌を当時の首都が奈良だったので奈良弁と令和言葉の現代語で訳すというユニークな内容。 ・一首引用させていただくと、以下は大宰府長官だった大…

『天才読書』

『天才読書』 山崎良兵 2022.12 日経BP ・イーロンマスク、ベゾス、ゲイツが選ぶ100冊の中身を俯瞰できるガイドブック的な書籍。 ・ガイドブックといっても山崎さんが構想から3年をかけ、実際に読んでまとめていますので、 ①ゲイツらの考えに触れられる②概要…

『動くが負け 0勝144敗から考える監督論』

『動くが負け 0勝144敗から考える監督論』岡田彰布 2010.7 幻冬舎新書 ・今年の100冊目の読書は岡田彰布による『動くが負け 0勝144敗から考える監督論』でした。 ・この本は、2010年にオリックス・バファローズの監督に就任した際の岡田監督の経験と…

『100分de名著 フランクル 夜と霧』

『100分de名著 フランクル 夜と霧』 諸富祥彦 2013.8 NHK出版 ・ナチスによるホロコーストにより強制収容所での過酷な状況に置かれても、決して絶望しなかった心理学者のフランクル。その経験を記録した名著『夜と霧』の内容を解説した一冊。 ・フランクルの…

『関ヶ原合戦を復元する』

『関ヶ原合戦を復元する』 水野伍貴 2023.9 星海社 ・近年、関ヶ原合戦の研究が活発化し、多くの「新説」が発表されており、例えば ①小早川秀秋が寝返ったのは開戦と同時、合戦は短時間で終結した ②「西軍が豊臣秀頼を迎えるための御座所として関ヶ原にある…

『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』

『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』 フィリップ・K・ディック 1977.3 ハヤカワ文庫 〈あらすじ〉第三次大戦後、放射能に汚された地球では、生きている動物を所有することが地位の象徴となっていた。 人工の電気羊しかもっていないリックは、 本物の動物…

『スラムダンク勝利学』

『スラムダンク勝利学』 辻秀一 2000.10 集英社インターナショナル ・映画『THE FIRST SLAM DUNK』のDVDが2024年2月28日に発売とのこと。家で繰り返し再生されることで、映画館で一人で観た親世代から子供たちへ人気が拡散するのではないかと思います。 ・本…

『ずる賢さという技術』

『ずる賢さという技術』 守田英正 2022.10 幻冬舎 ・サッカー日本代表の守田英正選手が゛ずる賢さ゛をテーマに考え方や戦術について解説する一冊。 ・やんちゃなイメージがありますが考え方がしっかりしていて、あえて自分の序列が一番下になる場所を選ぶな…

『半導体戦争』

『半導体戦争』 クリス・ミラー 2023.2 ダイヤモンド社 ・第2次大戦後から現在までの半導体の歴史を各国家の戦略と合わせながらストーリーで展開していく内容です。 ・約500ページと長編ですが、1980年代に日本が半導体で主導権を持っていた背景や、湾岸戦争…

『他人が幸せに見えたら深夜の松屋で牛丼を食え』

『他人が幸せに見えたら深夜の松屋で牛丼を食え』 裏モノJAPAN編集部【編】 鉄人文庫 ・酸いも甘いも噛み分けた大衆酒場や立ち飲み屋にいるオッサン130人に聞いた人生の教訓が収められています。 ・まさに大衆酒場の社会学で、普通のオッサンの言葉には説得…

『世界を動かした日本の銀』

『世界を動かした日本の銀』 磯田道史ほか 2023.5 祥伝社 • 近世まで最貧国だった日本が、石見銀山から産出された大量の銀により、中国の貨幣経済化を促してヨーロッパにも影響与えたというスケールの大きな話が証拠となる数字とともに展開されます。 •1500…

『検索から生成へ』

『検索から生成へ 〜生成AIによるパラダイムシフトの行方』 清水亮 2023.9 MdN •人工知能研究の第一人者の清水亮さんによる生成AIによるパラダイムシフト(価値観の劇的な変化)について書かれた一冊。 •いままでは ①なにかしたい→②検索ワードを考える→③検索…

『キーエンス思考×ChatGPT時代の付加価値仕事術』

『キーエンス思考×ChatGPT時代の付加価値仕事術』 田尻望 2023.10 日経BP ・最近になり何冊か出版されているキーエンスの仕事術とChatGPTの活用法という魅力的な組み合わせです。 ・前半は仕事ができるための3要素(①プロフェッショナルの心得、②知識と洞察…

『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』

『ぼくらイエローでホワイトでちょっとブルー』ブレイディみかこ 2019.6 新潮社 •英国のブライトンの「地べた」からの視点を描いたこの作品。三笘選手が現在所属する場所としても知られるこの都市には、さまざまな背景を持つ人々が生活しています。 •主人公…

『コンサルが「最初の3年間」で学ぶコト』

『コンサルが「最初の3年間」で学ぶコト』 高松智史 2023.2 ソシム コンサルタントが最初の3年間で学ぶことと言うことで、フレームワークなどを説明する教科書的な内容と思いきや、これがなかなか深い内容でした。 1〜3年目のそれぞれのステージで身につけて…