傍らに書物

年間100冊を基準にジャンルを問わず読んだ本をアップしています。

『地銀と中小企業の運命』

『地銀と中小企業の運命』 橋本卓典 2023.3 文春新書 ・ベストセラー『捨てられる銀行』著書である橋本卓典氏の最新作。 ・人口減少が進む地域の生産性向上に必要な手段は”銀行・企業に真の変革をもたらす経営者の数を増やすこと”という視点が興味深いです。…

『村上さんのところ』

『村上さんのところ』村上春樹 2018.5 新潮文庫 ・村上春樹さんが世界中から集まった3万7465通のメールでの質問に119日をかけて回答。その中から選りすぐりの473通の問答を収録した一冊。 ・恋愛・人間関係から社会問題まで様々な質問があって色々な考え方を…

『木を植えた男』

『木を植えた男』 ジャン・ジオノ 1989.12 あすなろ書房 【あらすじ】 ・1913年頃のフランスプロヴァンス地方。荒れた不毛の土地に住む羊飼いは何の見返りを求めず、後世のためにひたすら地面に鉄棒につきたて、どんぐりを埋め込んでいく。 ・その行いは1939…

『キーエンス解剖 最強企業のメカニズム』

『キーエンス解剖 最強企業のメカニズム』 西岡杏 2022.12 日経BP ・時価総額が日本で5本の指に入るがベールに包まれた会社であるキーエンスについて知ることができる一冊。 ・一般的に高収益企業はノルマがすごいとか部門間で競争してるなどを想像しがちで…

『もしもワニに襲われたら』

『もしもワニに襲われたら』 ジョシュア・ベイビン 2023.1 文響社 ・「もしもピューマに遭遇したら」「もしも生きたまま埋葬されたら」「もしもバイクから並走中の車に飛び移らなきゃならなくなったら」…サブカル系のネタ本かと思って読んでみたら、サバイバ…

『NEW SALES』

『NEW SALES 〜新時代の営業に必要な7つの原則〜』 麻野耕司 2022.5 ダイヤモンド社 ・“営業“と聞くとノルマとか目標が連想されて敬遠したくなりますが、営業でお客様に喜んでもらえる瞬間が最もやり甲斐を感じるのも事実かと思います。 ・本書は「商品を売…

『ジェネレーター 学びと活動の生成』

『ジェネレーター 学びと活動の生成』 市川力 井庭崇 2022.4 学事出版 ・ティーチャー型の教師、インストラクターや意見を整理するファシリテーターとも違う「ジェネレーター」について書かれた一冊です。 ・「ジェネレート」は「生成する」という意味で、こ…

『三流シェフ』

『三流シェフ』 三國清三 2022.12 幻冬舎 ・料理界のカリスマ・三國清三シェフの自伝です。 ・三國シェフは1954年北海道増毛町生まれの三國シェフはフ中学卒業後、 札幌グランドホテル、帝国ホテルで修行し、 駐スイス日本大使館に就任。その後いくつかの三…

『笑い神 M-1、その純情と狂気』

『笑い神 M-1、その純情と狂気』 中村計 2022.11 文藝春秋 ・“笑い飯゛を中心にM-1にかけた漫才師達の内面までを深く捉えた一冊。 ・2002年のM-1で、笑い飯の「機関車トーマス」を見て、とんでもないコンビが出てきたと驚愕し、その後にベース吉本まで観に行…

『日本の論点 2023〜2024 』

『日本の論点 2023〜2024 』 大前研一 2022.12 プレジデント社 ・近年は必ず年初に読んでいる『日本の論点』。日本編が12テーマ、海外編が10テーマ収められています。 ・日本編では統一教会や原発再稼働といった重いテーマもありますが、「コロナ禍とウクラ…

『日本史を暴く』

『日本史を暴く』 磯田道史 2022.11 中公新書 ・磯田道史さんの古文書からアプローチした「歴史の裏側」が書かれた一冊。裏側なのでマニアックかつ知らない情報が満載です。 ・「鼠小僧は義賊にあらず」では強いものから盗み、庶民に配るイメージの鼠小僧で…

『100万回死んだねこ 覚え違いタイトル集』

『100万回死んだねこ 覚え違いタイトル集』 福井県立図書館 2021.10 講談社 ・○100万回生きたねこ ×100万回死んだねこ のように福井県立図書館で集めた利用者の「覚え違い」を集めた一冊。 ・有名どころだと 「トコトコ公太郎」とかいう本を探してるんだけど…

『SHOE LIFE 400億円のスニーカーショップを作った男』

『SHOE LIFE 400億円のスニーカーショップを作った男』 2022.9 本明秀文 光文社 ・スニーカー好きにはオススメの一冊。 ・サラリーマンだった著者が、家族から集めた 300 万円を元手に独立。世界中に点在するレアスニーカーを集め、ナイキとも連携しながら大…

『最高の体調』

『最高の体調』 鈴木祐 2018.7 クロスメディア・パブリッシング ・鬱病、肥満、散漫な集中力、慢性疲労などの問題の根っこはすべて一本の線でつながっている… ・類似した本は何冊か読んでいますが、あらためて現代に生きる人間の「文明病」について再考させ…

『世界に勝つために最適解を探し続けろ』

『世界に勝つために最適解を探し続けろ』遠藤航 2022.11 ワニブックス ・ネットの記事で遠藤選手が114キロで50メートル6秒フラットで走る元ボブスレー五輪代表選手のトレーニングを行っていたという内容が面白かったので読んでみました。 ・本書のタイトルに…

『よみがえる戦略的思考』

『よみがえる戦略的思考 〜ウクライナ戦争で見る動的体系〜』』 佐藤優 2022.10 朝日新書 ・長期化するウクライナ戦争によって大きく塗り替えられた国際政治。抱える問題解決のための戦略的思考について書かれた一冊。 ・本書で何度も登場し、覚えておくべき…

『サッカーとビジネスのプロが明かす育成の本質』

『サッカーとビジネスのプロが明かす育成の本質』 菊原志郎 仲山進也 2019.11 徳間書店 ・菊原志郎さんは、読売クラブ(現・東京ヴェルディ)で15歳でプロデビュー、20歳で代表入りし、中国のクラブでもu14の育成でも成功。仲山進也さんは楽天大学の設立者で…

『女のいない男たち』

『女のいない男たち』 村上春樹 2016.10 文春文庫 ・カンヌ国際映画祭にて日本映画初となる脚本賞を受賞した『ドライブ・マイ・カー』を含む6つの物語が収録されてます。 ・どの短編も不思議な世界観で引き込まれますが、やはり言葉の使い方を意識するのと登…

『三千円の使い方』

『三千円の使い方』 2021.8 原田ひ香 中公文庫 ・ストーリーも良く、同時にお金の知識も身につく一冊。 【あらすじ】 ・就職して理想の一人暮らしをはじめた美帆(貯金三十万)。結婚前は証券会社勤務だった姉・真帆 (貯金六百万)。習い事に熱心で向上心の高い…

『運動脳』

『運動脳』 アンデシュ・ハンセン 2022.9 サンマーク出版 ・「身体の主たる機能は、脳を持ち運ぶこと。」〜トーマス・A・エジソン〜 ・『スマホ脳』も売れてますが、こちらの『運動脳』も売れてるようです。 ・結論からいくと心拍数を上げる20〜30分程度のラ…

『仕事のムダをゼロにする超効率DXのコツ全部教えます。』

『仕事のムダをゼロにする超効率DXのコツ全部教えます。』 内田光治 2021.7 アスコム ・鳥取県にある不動産会社ワークデザインの内田専務が成し遂げたDX(デジタルトランスフォーメーション)について書かれた一冊。 ・その成果は ①ひとりあたりの営業利益2.…

『こうして社員は、やる気を失っていく』

『こうして社員は、やる気を失っていく』松岡保昌 2020.5 日本実業出版社 ・自ら動き出す組織にするにはどうしたらよいかは永遠のテーマです。 ・本書は真っ先にやるべきは「モチベーションを下げている要因を取り除くこと」とし改善策を展開していきます。 …

『WEB3とDAO 〜誰もが主役になれる「新しい経済」』

WEB3とDAO 〜誰もが主役になれる「新しい経済」』 亀井聡彦他 2022.7 かんき出版 DXらとてもによく耳にするWEB3というワード。デジタル庁もWEB3研究会を立ち上げたそうですが、研究するくらいだからまだまだよく分からない世界というのが現状だと思います。 …

『「価格上昇」時代のマーケティング』

『「価格上昇」時代のマーケティング』 小阪裕司 2022.9 phpビジネス新書 ・10月に入りモノだけでなくサービスの価格も急激に上がっていて、消費者としては心がザワザワしてます。 ・本書はこの価格上昇時代に物価高に苦しむ企業とむしろ売上を伸ばす企業の…

『横山光輝で読む 三国志』

『横山光輝で読む 三国志』 渡邉義浩 2022.3 潮出出版社 横山光輝「三国志」のストーリーを追いながら、他の三国志作品との比較・考察がされた一冊。 「三国志」の世界は、羅貫中がまとめた『三国志演義』→日本語に翻訳した湖南文山の『通俗三国志(1691年)…

『22世紀の民主主義 選挙はアルゴリズムになり、政治家はネコになる』

『22世紀の民主主義 選挙はアルゴリズムになり、政治家はネコになる』 成田悠輔 2022.7 SB新書 ・NewsPicksの動画等で成田さんの考え方が独創的だと思い読んでみました。 ・成田さんはアメリカイェール大学助教授、半熟仮想株式会社代表でデータアルゴリズム…

『アオアシに学ぶ「考える葦」の育ち方: カオスな環境に強い「頭のよさ」とは』

『アオアシに学ぶ「考える葦」の育ち方: カオスな環境に強い「頭のよさ」とは』 仲山進也 2022.5 小学館 「アオアシ」のメインテーマである思考力 。その思考力のベースになるのがマンガの中で繰り返し出てくる「言語化」。 本書ではマンガのエピソードを交…

『コンテナ物語 〜世界を変えたのは「箱」の発明だった』

『コンテナ物語 〜世界を変えたのは「箱」の発明だった』 マルク・レビンソン 2019.1 日経BP ・コンテナは1937年にトラック運転手だったマルコム・マクリーンが埠頭での荷下ろしの順番待ちをしているときに思いついたらしいです。 ・この船を利用したコンテ…

『メタバース さよならアトムの時代』

『メタバース さよならアトムの時代』 加藤直人 2022.4 集英社 ・NHK『欲望の資本主義2022夏 特別編 メタバースの衝撃 デジタル経済のパラドックス』に出演していたクラスター株式会社の加藤直人さんのキャラと話が強烈な印象だったのでメタバースの勉強がて…

『東大金融研究会のお金超講義』

『東大金融研究会のお金超講義』伊藤潤一 2022.3 ダイヤモンド社 ・書店でオススメとしてあったので読んでみました。 ・著者の伊藤潤一さんは約20年もヘッジファンドに在籍。その伊藤さんが2019年12月に東大金融研究会を創設し、2年で約1000人が参加する大人…