傍らに書物

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『職場を幸せにするメガネ』

『職場を幸せにするメガネ』

小林嘉男 2016.4  まる出版

半導体製造装置メーカー“株式会社ディスコ“の経理部長の小林さんは、かつては部下から「鬼上司」「冷徹人間」などと言われ、ギスギスした職場を作り出した張本人でした。

 

•そのギスギスした職場を「リーダーは幸せの専門家」という考えに触れ、アドラー心理学と出会うことで変えていった経緯が分かりやすく書かれています。

 

•中でも人間は誰もが「認知のメガネ」をかけて「主観的な解釈」をしているという部分は非常に重要です。例として犬を対象にすれば、①犬好きな人のメガネ②犬に全く関心がないレンズなしのメガネ③犬は怖いというメガネで全く認知は違います。

 

•小林さんは今まで自分のお気に入りで、かたくなに信じていた「部下にダメ出ししてでも徹底的に鍛えるのが上司の役割」というメガネを「部下を幸せにするのが上司の役割」というメガネにかけ替えたことで職場は大きく変わりました。

 

•幸せな職場を作るための仕組みやキーワードの中で、職場の結束力を高める4つのキーワードは①感謝②寛容③楽しむ④Yes.andとしています。

感謝の気持ちを伝えるって考えてみるとぜんぜん十分できてないと思います。自分もメガネをかけ替えるのが必要ですね。