傍らに書物

年間100冊を基準にジャンルを問わず読んだ本をアップしています。

2022-01-01から1年間の記事一覧

『日本史を暴く』

『日本史を暴く』 磯田道史 2022.11 中公新書 ・磯田道史さんの古文書からアプローチした「歴史の裏側」が書かれた一冊。裏側なのでマニアックかつ知らない情報が満載です。 ・「鼠小僧は義賊にあらず」では強いものから盗み、庶民に配るイメージの鼠小僧で…

『100万回死んだねこ 覚え違いタイトル集』

『100万回死んだねこ 覚え違いタイトル集』 福井県立図書館 2021.10 講談社 ・○100万回生きたねこ ×100万回死んだねこ のように福井県立図書館で集めた利用者の「覚え違い」を集めた一冊。 ・有名どころだと 「トコトコ公太郎」とかいう本を探してるんだけど…

『SHOE LIFE 400億円のスニーカーショップを作った男』

『SHOE LIFE 400億円のスニーカーショップを作った男』 2022.9 本明秀文 光文社 ・スニーカー好きにはオススメの一冊。 ・サラリーマンだった著者が、家族から集めた 300 万円を元手に独立。世界中に点在するレアスニーカーを集め、ナイキとも連携しながら大…

『最高の体調』

『最高の体調』 鈴木祐 2018.7 クロスメディア・パブリッシング ・鬱病、肥満、散漫な集中力、慢性疲労などの問題の根っこはすべて一本の線でつながっている… ・類似した本は何冊か読んでいますが、あらためて現代に生きる人間の「文明病」について再考させ…

『世界に勝つために最適解を探し続けろ』

『世界に勝つために最適解を探し続けろ』遠藤航 2022.11 ワニブックス ・ネットの記事で遠藤選手が114キロで50メートル6秒フラットで走る元ボブスレー五輪代表選手のトレーニングを行っていたという内容が面白かったので読んでみました。 ・本書のタイトルに…

『よみがえる戦略的思考』

『よみがえる戦略的思考 〜ウクライナ戦争で見る動的体系〜』』 佐藤優 2022.10 朝日新書 ・長期化するウクライナ戦争によって大きく塗り替えられた国際政治。抱える問題解決のための戦略的思考について書かれた一冊。 ・本書で何度も登場し、覚えておくべき…

『サッカーとビジネスのプロが明かす育成の本質』

『サッカーとビジネスのプロが明かす育成の本質』 菊原志郎 仲山進也 2019.11 徳間書店 ・菊原志郎さんは、読売クラブ(現・東京ヴェルディ)で15歳でプロデビュー、20歳で代表入りし、中国のクラブでもu14の育成でも成功。仲山進也さんは楽天大学の設立者で…

『女のいない男たち』

『女のいない男たち』 村上春樹 2016.10 文春文庫 ・カンヌ国際映画祭にて日本映画初となる脚本賞を受賞した『ドライブ・マイ・カー』を含む6つの物語が収録されてます。 ・どの短編も不思議な世界観で引き込まれますが、やはり言葉の使い方を意識するのと登…

『三千円の使い方』

『三千円の使い方』 2021.8 原田ひ香 中公文庫 ・ストーリーも良く、同時にお金の知識も身につく一冊。 【あらすじ】 ・就職して理想の一人暮らしをはじめた美帆(貯金三十万)。結婚前は証券会社勤務だった姉・真帆 (貯金六百万)。習い事に熱心で向上心の高い…

『運動脳』

『運動脳』 アンデシュ・ハンセン 2022.9 サンマーク出版 ・「身体の主たる機能は、脳を持ち運ぶこと。」〜トーマス・A・エジソン〜 ・『スマホ脳』も売れてますが、こちらの『運動脳』も売れてるようです。 ・結論からいくと心拍数を上げる20〜30分程度のラ…

『仕事のムダをゼロにする超効率DXのコツ全部教えます。』

『仕事のムダをゼロにする超効率DXのコツ全部教えます。』 内田光治 2021.7 アスコム ・鳥取県にある不動産会社ワークデザインの内田専務が成し遂げたDX(デジタルトランスフォーメーション)について書かれた一冊。 ・その成果は ①ひとりあたりの営業利益2.…

『こうして社員は、やる気を失っていく』

『こうして社員は、やる気を失っていく』松岡保昌 2020.5 日本実業出版社 ・自ら動き出す組織にするにはどうしたらよいかは永遠のテーマです。 ・本書は真っ先にやるべきは「モチベーションを下げている要因を取り除くこと」とし改善策を展開していきます。 …

『WEB3とDAO 〜誰もが主役になれる「新しい経済」』

WEB3とDAO 〜誰もが主役になれる「新しい経済」』 亀井聡彦他 2022.7 かんき出版 DXらとてもによく耳にするWEB3というワード。デジタル庁もWEB3研究会を立ち上げたそうですが、研究するくらいだからまだまだよく分からない世界というのが現状だと思います。 …

『「価格上昇」時代のマーケティング』

『「価格上昇」時代のマーケティング』 小阪裕司 2022.9 phpビジネス新書 ・10月に入りモノだけでなくサービスの価格も急激に上がっていて、消費者としては心がザワザワしてます。 ・本書はこの価格上昇時代に物価高に苦しむ企業とむしろ売上を伸ばす企業の…

『横山光輝で読む 三国志』

『横山光輝で読む 三国志』 渡邉義浩 2022.3 潮出出版社 横山光輝「三国志」のストーリーを追いながら、他の三国志作品との比較・考察がされた一冊。 「三国志」の世界は、羅貫中がまとめた『三国志演義』→日本語に翻訳した湖南文山の『通俗三国志(1691年)…

『22世紀の民主主義 選挙はアルゴリズムになり、政治家はネコになる』

『22世紀の民主主義 選挙はアルゴリズムになり、政治家はネコになる』 成田悠輔 2022.7 SB新書 ・NewsPicksの動画等で成田さんの考え方が独創的だと思い読んでみました。 ・成田さんはアメリカイェール大学助教授、半熟仮想株式会社代表でデータアルゴリズム…

『アオアシに学ぶ「考える葦」の育ち方: カオスな環境に強い「頭のよさ」とは』

『アオアシに学ぶ「考える葦」の育ち方: カオスな環境に強い「頭のよさ」とは』 仲山進也 2022.5 小学館 「アオアシ」のメインテーマである思考力 。その思考力のベースになるのがマンガの中で繰り返し出てくる「言語化」。 本書ではマンガのエピソードを交…

『コンテナ物語 〜世界を変えたのは「箱」の発明だった』

『コンテナ物語 〜世界を変えたのは「箱」の発明だった』 マルク・レビンソン 2019.1 日経BP ・コンテナは1937年にトラック運転手だったマルコム・マクリーンが埠頭での荷下ろしの順番待ちをしているときに思いついたらしいです。 ・この船を利用したコンテ…

『メタバース さよならアトムの時代』

『メタバース さよならアトムの時代』 加藤直人 2022.4 集英社 ・NHK『欲望の資本主義2022夏 特別編 メタバースの衝撃 デジタル経済のパラドックス』に出演していたクラスター株式会社の加藤直人さんのキャラと話が強烈な印象だったのでメタバースの勉強がて…

『東大金融研究会のお金超講義』

『東大金融研究会のお金超講義』伊藤潤一 2022.3 ダイヤモンド社 ・書店でオススメとしてあったので読んでみました。 ・著者の伊藤潤一さんは約20年もヘッジファンドに在籍。その伊藤さんが2019年12月に東大金融研究会を創設し、2年で約1000人が参加する大人…

『世界の民族 超入門』

『世界の民族 超入門』山中俊之 2022.2 ダイヤモンド社 ・元外交官の山中俊之さんが多様性の時代には必須となる世界の民族について解説した一冊。 ・東ヨーロッパの章では当然ウクライナの歴史もありますが、キエフ公国がロシアの歴史の始まりであり「ウクラ…

『「メンズビオレ」を売る進学校のしかけ』

『「メンズビオレ」を売る進学校のしかけ』青田泰明 2022.7 青春出版社 ・私立青稜中学校・高等学校校長の青田泰明さんによる教育論。 ・サブタイトルに「自分で考え、自分で動ける子が育つヒント」とあるように普通の中学校・高校にはない仕組みがたくさん…

『それっておかしくね? 素朴な問いから始めるマーケティング思考』

『それっておかしくね? 素朴な問いから始めるマーケティング思考』藤原彰二 2021.10 ダイヤモンド社 ・先日参加したセミナー内で紹介されていて気になったので読んでみました。 ・内容は出前館COO(最高執行責任者)の藤原彰二さんのマーケティング論がメイ…

『39歳からのシン教養』

『39歳からのシン教養』成毛眞 2022.7 PHP研究所 ・39歳からとしてますが、30代〜50代で効率的に教養を身に付けたい方には最適な一冊です。 ・ウィキペディアやニュースサイト、画像検索からの勉強法が書かれています。 ・ニュースアプリのどれを使って情報…

『映画を早送りで観る人たち ファスト映画・ネタバレ-コンテンツ消費の現在形』

『映画を早送りで観る人たち ファスト映画・ネタバレ-コンテンツ消費の現在形』稲田豊史 2022.4 光文社新書 ・なせ映画や映像を早送り再生しながら観る人がいるのか? ・2021年の調査によると映画等の倍速視聴の経験がある人は全体で34.4%。20代男性が54.5%…

『本質を見抜く「考え方」』

『本質を見抜く「考え方」』中西輝政 2011.7 サンマーク出版 ・『自由になるための技術リベラルアーツ』に中西輝政さんとの対談も収められていたので読んでみました。 ・考え始める技術、考えを深める技術、間違えを減らす技術など6つの考え方の技術で構成さ…

『自由になるための技術 リベラルアーツ』

『自由になるための技術 リベラルアーツ』山口周 2021.3 講談社 ・本書ではリベラルアーツをコンピュータのOS一私たちの行動や判断を司るソフトウェアのような根本思想一としています。 対するのはロジカルシンキングやマーケティングの知識で、これらはアプ…

『民明書房大全』

『民明書房大全』宮下あきら 2004 集英社 ・なぜか無性に読みたくなり購入。 『魁‼︎男塾』で登場する「民明書房」のホラ吹き知識が集められてめす。 ・卓球の語源は中国拳法の達人「筒 翻具(ピンポング)」であるとか、ゴルフのルーツも英国でなく、中国の…

『マキアヴェッリ語録』

『マキアヴェッリ語録』塩野七生 1988 新潮文庫 ・初めて塩野さんの本を読もうと思い、何となく手に取りました。 ・中世の思想家マキアヴェッリの思想が語録でまとめてあって読みやすいです。 ・語録は君主篇、国家篇、人間篇の三部で構成されています。上っ…

『「超」書く技術』

『「超」書く技術』野口悠紀雄 2022.4 プレジデント社 ・野口さんは書く力がつかないのは「日本人だから日本語くらいは書けると考えて訓練しない」ということを指摘してます。確かに学校教育では感想文中心ですし、他人に何かを伝える文章などは社会人になっ…