『ジェネレーター 学びと活動の生成』
市川力 井庭崇 2022.4 学事出版
・ティーチャー型の教師、インストラクターや意見を整理するファシリテーターとも違う「ジェネレーター」について書かれた一冊です。
・「ジェネレート」は「生成する」という意味で、この生成を促す役割を担うのがジェネレータです。
・著者によると社会は以下の3つのCで変化しているとしています。
①コンサプション→消費社会
②コミュニケーション→情報社会
③クリエイティブ→創造社会
・③創造社会において必要なのが創造を生成するジェネレータです。イメージとしては研究ミーティングの場で、講師が一方的に教えたり、進行役としてただアイデアを引き出すだけでなく、ジェネレーターとして講師も自ら参加し生成のスパイラル(渦)を作る感じでしょうか。
・文章にすると伝わりにくいですが、勤務先の研修でも受講者にヒントを出していると自分でも気づきが出てきて、違う切り口から議論が盛り上がることがあると感じます。これをもっと生成すると面白い研修になると思います。
・ティーチャーでもなくファシリテーターでもなくジェネレーターという役割を知ったことは新鮮な体験で学びの多いものでした。
・いつもジェネレータシップを発揮する人は「ジェ代」と名付けられているそうです。遊び心あるネーミングが良いです!