『日本の論点 2023〜2024 』
大前研一 2022.12 プレジデント社
・近年は必ず年初に読んでいる『日本の論点』。日本編が12テーマ、海外編が10テーマ収められています。
・日本編では統一教会や原発再稼働といった重いテーマもありますが、「コロナ禍とウクライナ危機が突きつけた日本の食の安全保障戦略」が気になりました。
・農業立国であるオランダは国内で生産される生乳の半分以上はチーズになり、飲用は5%以下だそうです。また他国からも安い生乳を輸入し、チーズ等の高価な乳製品を輸出して儲けており、こういった戦略は日本の個々の企業だけではできないものです。
・海外編では自動車業界の「MaaS(モビリティアズアサービス)」革命が興味深いです。
・ヨーロッパの電気自動車はESG経営が広がっていることが普及の理由だが、フランスの原子力発電が安心材料になっていることや、自動運転ではテスラ、グーグル傘下のウェイモ、ゼネラルモータースの3社が膨大なデータでリードしている流れを知ることができました。
日本はデータという面では遅れてますが、センサー技術で挽回できる可能性があるので期待したいです。