WEB3とDAO 〜誰もが主役になれる「新しい経済」』
亀井聡彦他 2022.7 かんき出版
DXらとてもによく耳にするWEB3というワード。デジタル庁もWEB3研究会を立ち上げたそうですが、研究するくらいだからまだまだよく分からない世界というのが現状だと思います。
・本書はWEB1.0からWEB3までの流れや全体像や新しい組織のあり方であるDAOが比較的分かりやすく解説されています。
・備忘録的に用語の整理ですが
①WEB1.0→冷戦時代に発明されたネットワークの構築・分散の技術開発からWWW(ワールドワイドウェブ)の発明と普及の時期
②WEB2.0→家庭への普及、コンピューターの性能向上、通信技術の洗練による産業構造の変化
③WEB3(3.0)→WEB2.0による過度な独占やプライバシー問題に対処できるブロックチェーンの登場による人々の人々のためのインターネットへの変化
④DAO→自律型分散組織。中心のないミッションドリブンのコミュニティ
・まとめると冷戦で有利になるためのインターネットの技術が民間に普及。特定の大企業が独占しちゃてるからブロックチェーンの技術でみんなで公平に使おうよ。みたいな感じでしょうか。
・2016年に読んだ『ブロックチェーンの衝撃』から6年が過ぎ、ビットコインの熱狂を経て、WEB3を用いた社会インフラの構築が本格的に迫ってきてるのかなと感じました。
・WEB3は普及はするけどマネーロンダリングや独裁者への対応、人間はそもそもリアルに腹が減るというのが個人的には課題かと思います。