『ナーゲルスマン流 52の原則』
著者:木崎伸也
出版年:2022年1月
出版社:footbaiiista
ナーゲルスマン監督、ドイツサッカー界の若き戦術家。ホッフェンハイム、バイエルンミュンヘンを経て、36歳の若さでドイツ代表の指揮を執る彼の思考法と戦術が、この一冊に凝縮されています。
一見、52もの原則は多すぎると感じるかもしれません。しかし、この本は戦術的原則1~30、指導・人生の原則31~52という構成で、読者に柔軟な読み方を提供します。
・フットサル等で身体を動かしているとやはり興味があるのは戦術的原則の部分です。ナーゲルスマン監督の考え方はすごく合理的で、ダイレクトプレーでスピードを求めるも、より止める・蹴るの2タッチの連続である「2タッチの原則」の方が成功率が高まるとしています。その他にもボランチに位置する6番の選手は横パスとスローインをしてはいけない等、決まり事も徹底されています。
さらに、監督の仕事が戦術だけでなく、人心掌握においても重要であることを示す指導・人生の原則は、どのような分野のリーダーにも役立つ教訓を提供します。「戦術30%、残り70%は人心掌握」という比率は、新しい挑戦を恐れず、常に成長を求めるナーゲルスマン監督の姿勢を象徴しています。
ドイツ代表の指揮を執る彼の下で、どのような変化が見られるか、本書を読んだ後の試合観戦は一層興味深いものになると思います。
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