傍らに書物

年間100冊を基準にジャンルを問わず読んだ本をアップしています。

『ヤバい経済学』
ティーブン・D・レヴィット 2007年5月 東洋経済新報社

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・『天才読書』に掲載の一冊。


・銃とプール危ないのはどっち?ヤクの売人がママと住んでいるのはなぜ?など日常生活から裏社会までユニークな分析で通念をひっくり返す内容です。

 

・特に印象に残ったのは経済は面白いことに使え、インセンティブ(動機付け)は現代の日常の礎であり、理解することが凶悪犯罪から出会い系サイトまでどんな問題も解決できる鍵になるというもの。

 

・例として保育園に子供を午後4時までに迎えに行かないといけないが、親御さんはよく遅れてくる。そのため10分以上遅れた場合に子供1人につき3ドルの罰金を科すことに・・・

 

・結果としては親の遅刻は減らずに増えてしまいました。3ドル払って遅刻する方がよいというインセンティブが働いてしまったというのが理由です。

 

・他にも映画『ブラック・クランズマン』のテーマであるKKK(ク・クラックス・クラン)の組織力をアイデアで弱くした方法など、インセンティブを利用した少し変わった発想を広げるに役立ちます。