傍らに書物

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『自由になるための技術 リベラルアーツ』

『自由になるための技術 リベラルアーツ
山口周 2021.3 講談社

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・本書ではリベラルアーツをコンピュータのOS一私たちの行動や判断を司るソフトウェアのような根本思想一としています。

対するのはロジカルシンキングマーケティングの知識で、これらはアプリ一状況に応じて使い分ける道具一です。

リベラルアーツをテーマとした対談形式なのですが、対談するのが『組織の不条理』の菊澤研宗さんや『テルマエ・ロマエ』のヤマザキマリさんなど非常に豪華です。

・「幸福の計測」の研究で成果をあげている日立製作所の矢野和男さんとの対談では、新型コロナウイルスのようは未知のことが次々に起こる状況でPDCAはうまく機能しないので、
①predict→過去のデータから過去の延長ではどうなるか予測する
②perceive→過去の延長と現実の乖離である「兆し」を特定する
③prioritize→乖離が起きている対象に対して優先的に行動を起こす
の3つのPという考えが腑に落ちるものでした。

・他にも菊澤研宗さんの「損得勘定した上で主観的な価値判断によって制御する」という重層的な考え方など学びの多い一冊でした。

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