傍らに書物

年間100冊を基準にジャンルを問わず読んだ本をアップしています。

2022-01-01から1年間の記事一覧

『民間軍事会社の内幕』

『民間軍事会社の内幕』菅原出 2010.6 ちくま文庫 ・イラク戦争で登場した民間軍事会社(プライベートミリタリーカンパニー=PMC)について書かれた一冊。 ・民間軍事会社という言葉から傭兵のイメージがありましたが、そうではなくその役割はさまざまです。…

『考えて生きる 合理性と好奇心を併せもつ』

『考えて生きる 合理性と好奇心を併せもつ』成毛眞 ひろゆき 2022.5 集英社 ・成毛さんと中ニの長男が大好きなひろゆきという興味深い対談。 ・「10年後、20年後」、「情報はどう手に入れるか」、「メタバース、仮想通貨、デジタルのこれから」という固いテ…

『佐久間宣行のずるい仕事術』

『佐久間宣行のずるい仕事術』佐久間宣行 2022.4 ダイヤモンド社 ・「ゴッドタン」「あちこちオードリー」などの番組を生み出した元テレビ東京プロデューサーの佐久間宣行さんの仕事術について書かれています。 ・その仕事術は、入社して仕事に挫折しかけた…

『出口治明の人生問答集』

『出口治明の人生問答集』出口治明 2021.4 三笠書房 ・疲れたときや思考が固まってきてると感じるときには出口治明さんの本が効きます。 ・本書は仕事、教養、人間関係などの質問にQ&A形式で回答していく内容です。 ・悩みを解決するには「友人とおいしい…

『ギケイキ』

『ギケイキ」町田康 2016.5 河出書房新社 ・『ハードボイルド読書合戦』で取り上げあげられていた一冊。 ・鎌倉殿の13人でもなかなかの曲者として活躍している源義経。本書でも現代の話言葉を用いて、かなり強烈なキャラクターとして描かれています。・兄頼…

『東大生卒、農家の右腕になる。』

『東大生卒、農家の右腕になる。』佐川友彦 2020.9 ダイヤモンド社 ・ご紹介いただいた一冊。 ・栃木県「阿部梨園」で農家の右腕となり活躍した佐川友彦さん。東大を卒業しデュポンやメルカリに勤務も体調を崩して農業の世界に入ります。 ・前半は半生と阿部…

『同志少女よ、敵を撃て』

『同志少女よ、敵を撃て』逢坂冬馬 2021.11 早川書房 ・2022 本家大賞受賞 ・独ソ戦が激化する1942年、モスクワ近郊の農村に暮らす少女セラフィマは、ドイツ軍によって、母親のエカチェリーナほか村人たちも惨殺される。自らも射殺される寸前、セラフィマは…

『こうやって、考える』

『こうやって、考える』外山滋比古 2021.12 PHP ・外山滋比古さんの過去の著書から、発想力や思考力を高める方法をまとめた内容。 ・“ものごとを考える力を育んでくれるのは散歩であり、本を読むにも散歩のような読み方をすれば、思いがけない発見ができるの…

『辺境の怪書、歴史の驚書 ハードボイルド読書合戦』

『辺境の怪書、歴史の驚書ハードボイルド読書合戦』高野秀行、清水克行 2020.10 集英社 ・『世界の辺境とハードボイルド室町時代』がマニアックで面白かったので、こちらも読んでみました。 ・『ゾミア』『日本語スタンダードの歴史』『大旅行記』『列島創世…

『地方弱小でも、勝てます』

『地方弱小でも、勝てます』伊丹一晃 2022.2 幻冬舎 ・岡山県で販促用ののぼり旗など15店舗の自社ECサイトを運営する有限会社イタミアート。その社長である伊丹一晃さんによる中小企業×IT技術について書かれた一冊。 ・IT人材の育成、最新機械の導入に目がい…

『ゼロ・トゥ・ワン』

『ゼロ・トゥ・ワン』ピーター・ティール 2014.9 NHK出版 ・ピーター・ティール氏は1998年にペイパルを創業。ペイパルをeBAYに売却した後は様々な革新的なテクノロジーを持つ起業家に投資しています。 ・ゼロから何を生み出せるかという興味はあるが難しいテ…

『世界は贈与でできている』

『世界は贈与でできている』近内悠太 2020.3 ニューズピックス ・資本主義のすきまを埋める「贈与」について書かれた一冊。 ・贈与という言葉を聞くと単純にプレゼントや見返りを求めるギブアンドテイクのイメージを持ちますが、本書では贈与を以下のように…

『北条氏の時代』

『北条氏の時代』本郷和人 2021.11 文春新書 ・近年の大河ドラマで一番面白い『鎌倉殿の13人』を見るには必携の一冊。 ・小栗旬が演じている北条義時が2代執権。父の北条時政が初代執権なのですが、この親子による北条家繁栄の為にライバルを蹴落す陰謀は、…

『どうやらオレたち、いずれ死ぬっつーじゃないっすか』

『どうやらオレたち、いずれ死ぬっつーじゃないっすか』 みうらじゅん、リリー・フランキー 2021.5 新潮文庫 ・みうらじゅんとリリー・フランキーが対談形式で人生や仕事、生と死について語ってます。 ・ふざけていながらも、「運とは→人の縁がもたらすもの…

『もし幕末に広報がいたら 〜大政奉還のプレスリリース書いてみた』

『もし幕末に広報がいたら 〜大政奉還のプレスリリース書いてみた』鈴木正義 2021.12 日経BP ・過去の歴史上の出来事をプレスリリースにするという斬新な一冊。単に面白おかしくリリースを書いているのではなく、リスクマネジメント、制度改革、広報テクニッ…

『マーケティングとは「組織革命」である。』

『マーケティングとは「組織革命」である。』森岡毅 2018.5 日経BP社 ・森岡さんはUSJを劇的成長に導き、アイデアやマーケティングがすごいというイメージが強かったですが、本書ではこのイメージが覆りました。 ・マーケティング革命とは「組織革命」とし、…

『糖質中毒 痩せられない本当の理由』

『糖質中毒 痩せられない本当の理由』牧田善二 2022.1 文春新書 ・痩せられない理由は意志の弱さではなく、糖質中毒に侵された脳にある! ・帯にあるステーキ200グラムよりおにぎり1個が危険など、痩せるためには脂質を気にするよりも糖質で考えることが大事…

『税理士tiktokerの経理・節税Q&A』

『税理士tiktokerの経理・節税Q&A』河南恵美 2022.1 ぱる出版 ・自営業専門、SNSのフォロワーが10万人を超える河南恵美税理士の一冊。 ・youtubeが分かりやすかったので本書も読んでみました。自営業の経理・申告等での実務的な疑問か解決できる内容で分かり…

『塞王の楯』

『塞王の楯』 今村翔吾 2021.10 集英社・第166回 直木賞「絶対に破られない石垣」を造ろうとする穴太衆の匡介そこに立ちふさがるのは、「どんな城をも落とす鉄砲」を造る国友衆の彦九郎 ・ともに滋賀県の穴太衆と国友衆による覇権争いを、武将目線ではなく石…

『これからの生き方』

『これからの生き方』北野唯我・百田ちなこ 2020.8 世界文化社 ・前半は漫画編で、出版社とチョコレート専門店を舞台にした7人の生き方を描き、後半では、漫画編の人物を用いながら自己分析、生き方について書かれています。 ・著書の北野さんは、この本を「…

『黒牢城』

『黒牢城』米澤穂信 2021.6 角川書店 ・第166回 直木賞・織田信長に反旗を翻し、有岡城で籠城する荒木村重。その荒木村重に捕らえられた黒田官兵衛。 ・籠城する中で不可解な事件が起こり、村重は囚われの身の官兵衛に謎解きを求める… ・ミステリーの側面よ…

『洞窟ばか』

『洞窟ばか』吉田勝次 2017.1 扶桑社 ・国内外1,000以上の洞窟に入っている洞窟探検家の吉田勝次さんによる一冊。 ・まさに洞窟ならではのディープな世界について知ることができます。 ・生態系を壊さないように排泄物は持ち帰るとか、4年に1回『国際洞窟会…

『工藤公康 55歳の自己改革』

『工藤公康 55歳の自己改革』工藤公康 2019.3 講談社 ・かなり昔に工藤さんの『粗食は最強の体をつくる』を読んで、勉強になった記憶があります。 ・本書はリーダーシップ論的な部分もありながら、工藤さんの内面に迫ることができる内容です。 ・印象的だっ…

『ビジネス戦略から読む美術史』

『ビジネス戦略から読む美術史』西岡文彦 2021.6 新潮新書 ・絵画に隠された〇〇的な本は多いですが、ビジネス戦略×美術史の組み合わせはありそうでなかった切り口だと思います。 ・十六世紀の宗教改革が美術史の転換点のひとつでした。 ・プロテスタント(…

『日本の論点 2022〜23』 『世界と日本経済大予測 2022-23』

『日本の論点 2022〜23』大前研一 プレジデント社『世界と日本経済大予測 2022-23』渡邉哲也 PHP研究所 ・今年はどんな流れになるのか? なんとなく把握するためにこの2冊を読んでみました。 ・東京の高級不動産は香港、台湾等の富裕層の需要が増え堅調だが…