傍らに書物

年間100冊を基準にジャンルを問わず読んだ本をアップしています。

2020-01-01から1年間の記事一覧

『巣ごもり消費マーケティング』

『巣ごもり消費マーケティング』 竹内兼礼 技術評論社 2020.7 ・『会計天国』や『売上がドカンとあがるキャッチコピー』などの著書でいつも学ばせていただいている竹内兼礼さんの新著。 ・コロナ禍のマーケティング戦略を短期、中期、長期に分け、それぞれの…

『身の丈起業〜47歳鉄鋼営業マンが介護事業で成功した理由〜』

・(株)レイクス21の代取である池俊明氏による一冊。書店でパラパラとめくってみたら面白そうなので読んでみました。 ・鉄鋼営業マンから2000年に介護事業で独立するのですが、当時は介護保険制度が施行されるタイミングでした。各事業者が同じスタートライ…

『魔法の文章講座』

『魔法の文章講座』 ナカムラクニオ ・「文章は、言葉のサンドイッチ。パン(主語)と具(述語)の組み合わせで無限の表現が可能。」 ・新しい言葉の基本は「○+○=□□」という足し算とし、その他「ガキグケゴロジーの魔法」や「伝わるタイトルの法則」など様…

『一九八四年』 

『一九八四年』 ジョージ・オーウェル 1949年刊行 〈あらすじ〉 1950年代に発生した核戦争を経て、1984年現在、世界はオセアニア、ユーラシア、イースタシアの3つの超大国によって分割統治されている。市民は常に「テレスクリーン」と呼ばれる双方向テレビジ…

『ラストチャンス 参謀のホテル』

『ラストチャンス 参謀のホテル』 江上剛 ・久しぶりに経済小説を読みました。設定は当初の予定通り東京オリンピックが終了した2021年。 ・インバウンドが減り、不景気となる中で老舗「大和ホテル」の再建を託された“再生請負人”樫村徹男の悪戦苦闘を描いて…

『もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら 青のりMAX』

『もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら 青のりMAX』 ・前作が面白かったので、続編の青のりMAXも読んでみました。 ・前作と比べると文豪の幅が広がり過ぎたのが残念な気もしますが、「文豪×カップ焼きそば」という制約で2冊も出版できるのはすご…

2020年6月30日にまたここで会おう

『2020年6月30日にまたここで会おう』 瀧本哲史 ・『武器としての交渉思考』等で知られる瀧本哲史さんが2012年6月30日、東京大学で約300人の10代、20代を集めて行った“伝説の講義”を書籍化したものです。 ・10代、20代の人にはぜひ読んで欲しい内容ですが、…

『3日で営業組織が劇的に変わる行動科学マネジメント』

『3日で営業組織が劇的に変わる行動科学マネジメント』 石田淳 2010 ・〜売上は個人の能力に属しているのではなく、「売るための行動」に属している〜 行動科学マネジメントに基づいた営業について書かれた一冊です。 ・チェックリストで「売れる行動」を見…

『破軍の星」

『破軍の星』 北方謙三 ・後醍醐天皇により十六歳の若さで陸奥守に任じられた北畠顕家の生涯を描いた小説。 ・北畠家は村上源氏をルーツに持ち、子孫は土御門家、久我家、堀川家、中院家の四家に分かれました。その中院家の分家が北畠家です。 ・北畠顕家は…

『FOOTBALL INTELLIGENCE 相手を見てサッカーをする』

『FOOTBALL INTELLIGENCE 相手を見てサッカーをする』 岩政大樹 2019 株式会社カイゼン ・『PILTCH LEVEL』が参考になったのでこちらも読んでみました。 ・「自分たちのサッカー」という言葉をよく耳にするようになりましたが、この言葉の定義を“自分達がや…

『バンクシー アート・テロリスト』

『バンクシー アート・テロリスト』 ・2018年、ロンドンで行われたザザビーズのオークションでにかけられた(風船と少女)が、1億5000万円で落札された瞬間に仕掛けられていたシュレッダーに裁断されたことが話題になったことが記憶に新しい、ストリートアー…

『リーダー論』

『リーダー論』 ・元AKB 高橋みなみさんの実践的リーダー論。 ・個性の強いメンバーをどうまとめていったかという過程はさることながら、「リーダーは、言葉で道を示す」の部分ではスピーチ七カ条が紹介されているのですが、”太文字になる言葉をイメージする…

『壬申の乱と関ケ原の戦い~なぜ同じ場所で戦われたのか』

『壬申の乱と関ケ原の戦い~なぜ同じ場所で戦われたのか』 本郷和人 祥伝社新書 ・磯田道史さんが「久しぶりに面白い歴史書を読んだ」と帯の書いた通り、今まで読んだ歴史本の中でもトップクラスの内容でした。 ・古代最大の内戦・壬申の乱、室町幕府を確立…

『非常識な読書のすすめ』

『非常識な読書のすすめ』 ・植松努/清水克衛『あたりまえを疑う勇気』を読んで、江戸川区で「読書のすすめ」を経営される清水さんが気になり読んでみました。 ・司馬遼太郎の「竜馬がゆく」を読んで商人を目指したという清水さん、単に自分のためだけの「我…

『荒くれ漁師をたばねる力』

『荒くれ漁師をたばねる力』 坪内知佳 2017年 ・以前から読もうと思っていた一冊。坪内さんは大学中退後、翻訳事務所を立ち上げ、結婚を機に山口県萩市に移住。シングルマザーとなり2011年に24歳で3船団からなる「萩大島船団丸」の代表に就任。萩大島から6次…

『世界の辺境とハードボイルド室町時代』

『世界の辺境とハードボイルド室町時代』 ・ 『未来国家ブータン』などを著書に持つ高野秀行さんとNHK「タイムスクープハンター」の時代考証も担当した清水克行教授の対談が収められた一冊。 ・ソマリ人の暮らす辺境のソマリアやソマリランドは多くの武装勢…

『テレワーク導入の法的アプローチ』

『テレワーク導入の法的アプローチ』 末 啓一郎 2020年2月 ・テレワークの本質は「離れた場所での勤務」とし、主に雇用型のテレワーク導入の法律問題や実務上の問題点について書かれた一冊。 ・テレワーク導入のメリット ①ワークライフバランスの実現 ②育児…

『薩摩藩 経済官僚 〜回天資金を作った幕末テクノクラート』

『薩摩藩 経済官僚 〜回天資金を作った幕末テクノクラート〜』 佐藤雅美 昭和61年 ・著者は『大君の通貨』の佐藤雅美さん。財政危機に陥った薩摩藩を立て直した調所笑左衛門(ずしょしょうざえもん)にスポットを当てた一冊です。 ・元茶坊主である調所笑左…

『ゼロから分かる!日本茶の楽しみ方』

『ゼロから分かる!日本茶の楽しみ方』 ・スウェーデン人の日本茶インストラクターであるブレカル・オスカル氏による日本茶の解説本。 ・茶葉の種類はもちろん、淹れ方や茶器の選び方についても分かりやすく解説されており、常滑焼の急須や茶さじ、茶筒が手…

『生き残る判断 生き残れない行動』

『生き残る判断 生き残れない行動』 アマンダ・リプリー ちくま文庫 2019年 ・『すべての知識を20字でまとめる』の中で題材として使われていて、興味を持ったので読んでみました。 ・いかなる種類の災害においても、生存への道は第1段階「否認」、第2段…

『九十三歳の関ヶ原』

『九十三歳の関ヶ原』 ・信長の美濃侵攻では斎藤勢として信長、秀吉と戦い、弓の技術を認められ織田家家臣に。93歳で関ヶ原の戦いに東軍で参加した弓大将大島光義の活躍を描いた小説。 ・岐阜県関市に所領を有し、関ヶ原の戦いの後には一時期ですが加茂、武…

過去に読んで影響を受けた本

この週末は雨降り+外出自粛ということもあり、過去の本の見直しによる再インプットを実施。 過去に読んで特に影響を受けた本は以下です‍♂️ ①『次から次へと成功する企業相談所』 小出宗昭 亜紀書房 2011 →“行列のできる起業相談所“ 「富士市産業支援センタ…

『禁断の江戸史〜教科書に載らない江戸の事件簿〜』

・高校教師歴27年の歴史研究家である河合敦さんによる江戸時代のディープな知識が得られる一冊。 ・帯にある「江戸人はなぜミイラを食べていたのか?」がインパクトありますが、そもそもミイラを輸入してたのが驚きです。(なぜ食べていたのかはネタバレに…

『5G革命の真実 5G通信と米中デジタル冷戦のすべて』

『5G革命の真実 5G通信と米中デジタル冷戦のすべて』 ・5Gの技術や使い道だけでなく、米中対立の奥深さまで捉えた一冊。 ・5Gの特徴は①超高速②超低遅延③多数同時接続特に②の超低遅延は医療や建設の現場での遠隔操作が遅延なくリアルタイムにできるので、大き…

『すべての知識を20字でまとめる』 

『すべての知識を20字でまとめる』 浅田すぐる ・読書や研修で学んだことがその場限りになっている… ・この本では読書等の際に、キーワードを抜き出しながら1シートにまとめ、20字に要約することで理解を深める方法が学べます。 ・せっかく学んだものを忘れ…

『藤田嗣治 異邦人の生涯』

『藤田嗣治 異邦人の生涯』 ・ピカソ、モディリアニら世界中の画家が集まった1920年代のパリで時代の寵児となった藤田嗣治。その生涯について書かれた一冊。 ・パリでの貧困からの成功→日本での妬みからの冷遇→戦争画で日本でも評価される→戦後、一転して戦…

『なぜコメダ珈琲店はいつも行列なのか?』

『なぜコメダ珈琲店はいつも行列なのか?』・コメダ珈琲店に関する40のウンチク(コメダス)の本。 ・コメダのコーヒーは店でドリップで淹れるのでなく、専用のコーヒー製造拠点で作り、店で最適な温度にして提供しているそうです。 ・他にもなぜクリームソ…

『ホワイトスペース戦略』

ホワイトスペース戦略 2011年 ・戦略コンサルティング会社の会長マーク・ジョンソン氏による企業戦略について書かれた一冊。 ・企業が成功を収めるには中核となる事業領域「コアスペース」の外側にある「ホワイトスペース(空白)」に進出する必要があり、ホ…

『村上ラヂオ』における柿ピー

『村上ラヂオ』 ・村上春樹氏の平成15年発行のちょっと変わった50のエッセイ集。 ・「柿ピー問題の根は深い」のエッセイでは柿の種が漫才でいう「つっこみ」ならピーナッツは「ぼけ」とするところから始まり、豆類が普段好きでなくても「柿ピーを食べるとき…

『HARD THINGS』

『HARD THINGS』 ・ネットスケープ等を経て、自身が経営するオプスウェアをヒューレットパッカードに売却したベン・ホロウィッツCEOによる経営指南書的な一冊。 ・株主への対応などは日本企業と考え方が異なるところもありますが、ITバブル、3度の従業員解雇…