傍らに書物

年間100冊を基準にジャンルを問わず読んだ本をアップしています。

『ホワイトスペース戦略』

ホワイトスペース戦略 2011年 

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・戦略コンサルティング会社の会長マーク・ジョンソン氏による企業戦略について書かれた一冊。


・企業が成功を収めるには中核となる事業領域「コアスペース」の外側にある「ホワイトスペース(空白)」に進出する必要があり、ホワイトスペースへ進むビジネスモデルを「四つの箱」と名付けたスキームで説明しています。


・「四つの箱」は①顧客価値提案②利益方程式③主要業務プロセス④主要経営資源で、
インドのタタモーターズや電動工具ヒルティ社などの事例とともに解説しています。


ブルーオーシャン戦略(2015年、差別化と低コスト)と何が違うのかと思いましたが、内にも外にもある空白を見つけるホワイトスペース戦略の方が四つの箱の順番で考えていくので、より具体的な感じがしました。


・本文に顧客のジョブ(課題)を解決するのが出発点であり、「なにが必要ですか」でなく「どのような課題を処理したいとお考えですか」と尋ねると本当に重要な情報が見えてくるとの記述があります。全くその通りですが、なかなかできていないので、まずはここを意識してみようと思います。