『一九八四年』 ジョージ・オーウェル
1949年刊行
〈あらすじ〉
1950年代に発生した核戦争を経て、1984年現在、世界はオセアニア、ユーラシア、イースタシアの3つの超大国によって分割統治されている。市民は常に「テレスクリーン」と呼ばれる双方向テレビジョン、さらには町なかに仕掛けられたマイクによってほぼすべての行動が“ビック・ブラザー“率いる党に監視されている。
党に勤務する主人公のウィンストン・スミスはこの全体主義的体制に疑問を持ち、ジュリアという女性と恋に落ちたことで反政府活動に惹かれるようになるが…
・名作ということで読んでみましたが、読了後にトラウマとなる作品でした。登場する二重思考、2分間憎悪、ニュースピーク等のワードもインパクト大です、
・1949年の作品ながら、監視社会の描写、戦争を通じた民衆の支配の方法は今も変わらずゾッとします。
・コロナ患者の位置情報による追跡とか一見合理的ですが、自由にコーヒーやお酒が飲めたり、無駄なモノを所有できるのが一番幸せ…そんな気持ちになりました。