・『ハードボイルド読書合戦』で取り上げあげられていた一冊。
・鎌倉殿の13人でもなかなかの曲者として活躍している源義経。本書でも現代の話言葉を用いて、かなり強烈なキャラクターとして描かれています。
・兄頼朝との出会いまでのストーリーですが、新鮮だったのは弁慶の出自や闇落ちしたところが詳しく取り上げられていたところです。
・弁慶の母は高貴な家の出で、右大臣と婚約していたところ、熊野別当の弁聖がさらって自分のものにしたという複雑な背景がありました。比叡山延暦寺を出た弁慶は兵庫県の書写山円教寺に修行に行って大暴れし、寺は焼失。因みにその後建て直されて、映画ラストサムライのロケ地としても使われたそうです。
・鎌倉殿の13人の義経像と近いものがあるので、頼朝と会うまでの経緯をおさらいするのにも適した内容でした。