『ビジネス戦略から読む美術史』
西岡文彦 2021.6 新潮新書
・絵画に隠された〇〇的な本は多いですが、ビジネス戦略×美術史の組み合わせはありそうでなかった切り口だと思います。
・十六世紀の宗教改革が美術史の転換点のひとつでした。
・プロテスタント(改革派)が聖書に従い偶像崇拝を禁止。教会の絵画や彫刻を破壊したことにより、プロテスタント大国のオランダが対応策として市民の購買としての市場を見い出した。
・この流れからレンブラントやフェルメール、ゴッホが生まれたということに歴史の面白さがあります。
・風景画によく風車があるのは、オランダの画家が宗教や神話を描けず、好きな題材を描くようになり、ポピュラーだった風車のある風景を描いたというのは、なるほどと腑に落ちました。
・他にも印象派の絵画をわざと金ピカ額縁と猫足家具とセットで販売した戦略など、現在でも役立ちそうな話が満載でありオススメの一冊です。
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