傍らに書物

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『逆説の日本史 戦国動乱編』

『逆説の日本史 戦国動乱編』

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・この前NHKスペシャルで『戦国~激動の世界と日本~』が2回シリーズでやっていて、戦国時代の兵士が輸出品となり傭兵として海外で戦っていたことやスペインの世界制覇の戦略に日本が組み込まれていたことをもう少し知ろうと思い、久しぶりに『逆説の日本史』を読んでみました。

 

天正遣欧少年使節を通じ、信長・秀吉時代を記した『クアトロ・ラガッツィ』にもキリスト教布教を通じたスペインやポルトガルの戦略は描いてあり、これも勉強になりますが、『逆説の日本史』の井沢氏の歴史の見方はやはり面白いです。

 

・11巻は豊臣秀吉織田家を継ぎ、外征を行うところが収められています。当時の明国を植民地化したかったたスペイン、金が発掘され鉄砲等の軍備も備わっていた豊臣政権の駆け引きを見ると単純に日本史、世界史とは区切れない歴史の流れが良く分かります。

 

・他にも信長・秀吉・家康の3人セットの流れの中で刀狩り等の政策を見るなど、いつもと違う視点を持つことができるのが逆説シリーズの良いところだと思います。