傍らに書物

年間100冊を基準にジャンルを問わず読んだ本をアップしています。

『21Lessons』

『21Lessons』 ユヴァル・ノア・ハラリ

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・『サピエンス全史』の著書の最新作。

21世紀の人類のための21の思考が書かれています。

 

・21もテーマがあり、読むのに結構時間がかかりますが、テクノロジー、政治、移民、戦争、宗教などについて鋭い見方をしていますので、読んで損はない一冊です。

 

・今日の人類の課題については以下の3つを抱えていると述べています。
①核の難題
②生態系の難題
③テクノロジー面の難題

②の生態系の難題では温暖化が世界的に問題ですが、見方を変えてロシアの立場になれば、シベリアの凍土が豊かな穀倉地帯になる可能性がある等、なかなか困難な問題であることが分かります。

著書の以下の言葉が解決の方向性かもしれません。

『人は家族、近隣の人々、同業の仲間、国家に忠実であるべきだ。それならば、それに人類と地球を加えてもいいではないか?そもそも人生が単純だとは誰も言ってはいない。つべこべ言わずに、対処すべきだ。』