『両利きの経営』
チャールズ・A・オライリー/マイケル・L・タッシュマン
2019.2 東洋経済新報社
・「両利きの経営」とは?
①知の探索→自身・自社の既存の認知の範囲を超えて、遠くに認知を広げていこうとする行為
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②知の深化→自身・自社の持つ一定分野の知を継続して深掘りし、磨き込んでいく行為
この両利きの経営が行えている企業ほど、イノベーションが起き、パフォーマンスが高くなる傾向がある。
・この両利きの経営をネットフリックスや富士フィルムとコダックの事例等を用いながら解説した一冊。
・両利きの経営を実践するには、新しいことをやる探索のユニットが完全に切り離されるのでなく、組織の資産を活用できることや、新規事業と既存事業の対立をリーダーシップにより解決すること等が必要としています。
・巻末の冨山和彦氏の解説では、斬新なイノベーションでなく、改良的イノベーションを基盤としながら、破壊的なイノベーションを自社の成長にしたたかに取り込む「ハイブリッド型経営」が重要だと説いています。
・聞いたことがある企業の事例が中心で頭に入りやすく、じっくりと読むのがオススメです。