傍らに書物

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『サーキュラー・エコノミー』

『サーキュラー・エコノミー』

中石和良

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・表紙にもあるように、作って捨てる「直線」型経済でなく、使い続ける「循環」型経済をどう実現していくかについて書かれた一冊。

 

・そもそもサーキュラーエコノミーとは、「再生エネルギーに依存し、資源の価値が可能な限り長期に渡って維持され、資源の使用と廃棄物の発生が最小限に抑えられる経済システム」といった定義です。

 

・最初から廃棄物と汚染を出さないデザイン(設計)を行い、製品と原料を使い続け、自然システムを再生するのが原則とされています。欧米で広がるモノづくりのコンセプト「揺りかごから揺りかごへ」との表現が分かりやすいです。

 

・企業の具体的な取り組みとして、H&Mサステナブル素材への移行と会員制のレンタルサービスやミツカンの食材をすべて使う「ZENB」等が紹介されています。

 

・日本は江戸時代には鍋や釜を修理する鋳掛屋、割れた陶磁器を修理する焼継屋等の職人がたくさんおり、循環するサーキュラーエコノミーが実践されてた歴史があったので、モノのデザイン、人の意識が変わると一気に進んでいくかと思いました。

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