傍らに書物

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『還暦からの底力』

『還暦からの底力』 出口治明

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ライフネット生命創業者で現在は立命館アジア太平洋大学(APU)学長である出口治明さんの新著。

 

・「人・本・旅」、「数字・ファクト・ロジック」をベースに定年制や老後問題、教育について鋭い切り口で見解を述べています。

 

・中国の僧侶「法顕」が60歳を超えてから仏の教えを学ぶためインドに旅立ち、15年の長旅をしていた例を挙げ、「60歳は人生の折り返し地点に過ぎない」と述べています。そもそも60歳が定年で、人生も終わりに近づくという考え方は今後ますます改めていく必要があるて気づかされます。

 

・教育の面では、新しい産業は「女性・ダイバーシティ・高学歴」がキーワードであり、豊かな個性を持つ「変態オタク系」が育つ教育や、物事を根底から考える探究力を伸ばすことが必要とするのは共感できるものです。

 

・歴史上のリーダーの話では、経済を回した平清盛足利義満織田信長、クビライらを優れたリーダーとし、国力を考えずに戦った諸葛孔明は迷惑なリーダーだったという見方が、なるほどと学ばさせていただきました。

 

・個人的には長いスパンかもしれませんが、10年を区切りとし新しいスキルや趣味を身につけてていこうかなという気持ちになれた一冊でした。

#読書 #reading #出口治明 #還暦からの底力